台湾、災害への備えを強化：台南で民間防衛訓練が実施され、回復力が試される

台本なしの訓練で「複合災害」を市民参加でシミュレート

台湾、台北 – 3月24日 – 台湾の台南市で、3月24日木曜日に、約900人の市民が参加する総合的な市民防衛訓練が実施される予定です。この訓練は、災害対応と市民の備えに焦点を当てています。地震、津波、重要なインフラの破壊を含む深刻な「複合災害」をシミュレーションするように設計されており、情報筋によると、社会の回復力を確保するための官民連携の重要な役割が強調されるとのことです。

この訓練は台南市で行われますが、近隣の高雄市と嘉義市の消防署、および代替役務兵も参加します。焦点は、軍事要員の直接的な支援なしに、市民が軍の野戦病院設備を利用できるように訓練することであり、従来の訓練からの大きな変化です。

大統領府報道官の郭雅慧（Karen Kuo）は3月18日、この訓練は、大規模避難、避難場所の確保、緊急医療施設の設置など、中央政府と地方自治体の緊急対応能力を試すことを目的としていると発表しました。

国防部医務局は、新たに取得した前線蘇生外科分遣隊（FRSD）の医療セットと、インフレータブルの野戦病院テントを貸し出します。FRSDは、迅速に展開可能な外科サービスに必要な医療用品と設備を提供します。耐候性のあるインフレータブルテントは、迅速な展開と輸送のために設計されており、自然災害後や紛争地帯での患者の治療に最適です。

ある内務省高官は、今回の訓練は、これまでの市民防衛訓練や万安防空演習と比較して、「台本なしでより現実的」になると示唆しました。台南での訓練後、政府は4月から7月にかけて都市強靭化演習を実施し、万安防空演習と民安災害対応訓練を組み合わせます。これらの演習は、7月の軍事的な年次漢光演習の実弾射撃部分で最高潮に達します。

訓練は、午前10時から午後2時まで、台南市立南寧高級中学、安平港ビジターセンター、および台南郵局の向かいの広場で行われます。頼清徳総統と蕭美琴副総統が出席し、進行を監督します。

これらの取り組みは、大統領府が設立した諮問グループである「社会全体防衛強靭化委員会」の下で調整されており、市民部隊の訓練、戦略的物資の確保、エネルギーと主要インフラの強化、医療、交通、情報、金融施設などの不可欠なサービスの継続性の確保を通じて、台湾の強靭性を高めることに取り組んでいます。