台湾観光に逆風:ベテラン旅行会社が閉鎖

創業50年の老舗旅行会社、昇翰旅行が日本人観光客の回復の遅れと海峡両岸の不透明感を主な要因に挙げる
台湾観光に逆風:ベテラン旅行会社が閉鎖<br>

台湾の観光業は、パンデミック後の厳しい状況を乗り越えようとしています。国境が再開されたにもかかわらず、インバウンドとアウトバウンドの観光客数の差は拡大しています。昨年、観光赤字は220億米ドル(約704億台湾ドル)に膨れ上がりました。

最近、台湾への外国人観光客を専門に受け入れてきた老舗旅行会社である昇漢旅行社が、営業を終了することを発表しました。インバウンド市場に特化してきた同社は、日本の観光市場の回復の遅れと、不確実な両岸関係を主な要因として挙げ、4月末で営業を停止し、6月から閉鎖手続きを開始しました。

昇漢旅行社の柯牧洲社長は、この決断を認め、50年間の営業を経て非常に難しい決断であったと述べました。当初は躊躇したものの、台湾の観光環境に悪影響を及ぼす状況から、最終的に撤退を決めたとのことです。



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