台湾裁判所、不倫事件で賠償を命じる判決

台湾の最近の判決では、不倫関係にあった女性とそのパートナーが損害賠償を命じられた。
台湾裁判所、不倫事件で賠償を命じる判決

台湾北部のある裁判所は、不倫に関する訴訟で、小珍(シャオ・ジェン)と彼女のパートナーである阿傑(アージェ)に対し、元夫への共同賠償を命じる判決を下しました。元夫は、妻である小珍が阿傑と不倫関係にあったと主張し、訴訟を起こしていました。二人は一緒に旅行し、海外旅行も2回行ったとされ、小珍は夫に不倫を認めるメッセージを送り、「もし阿傑との関係を断ち切ることができなければ」という文言も含まれていました。

夫は当初、100万台湾ドル(約3万米ドル)の損害賠償を求めていました。裁判所は、旅行記録やLINEのメッセージのやり取りなど、証拠を精査した結果、不倫があったと認定しました。裁判所は、二人の旅行記録と小珍の不倫告白のタイミングが、その後の海外旅行と一致していることを確認しました。これにより、裁判所は夫の主張を認め、信用に値すると判断しました。裁判官は、小珍と阿傑に対し、20万台湾ドル(約6,000米ドル)の損害賠償を命じました。

小珍と阿傑は、夫の証拠である電子インボイスやLINEチャットのスクリーンショットだけでは、二人が親密な関係にあったことを決定的に証明できないと主張しました。また、オンラインでのやり取りや議論を現実の行動と同等に扱うべきではないとも主張しました。しかし、裁判所はこれらの主張を退け、旅行日の合致と小珍の告白のタイミングが海外旅行と重なっていることを強調しました。

小珍が夫からのドメスティックバイオレンスを主張したことに関して、裁判所は十分な証拠が提出されなかったと述べ、たとえ事実であったとしても、これが彼女の不倫を正当化するものではないと判断しました。この判決は控訴の対象となります。



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