予算凍結の中、台湾在外公館が閉鎖の危機に直面

立法院の予算削減で脅かされる海外事業とパスポート作成

台湾の在外公館は、立法院による大幅な予算凍結により、6月30日までに閉鎖の危機に瀕しています。林佳龍外交部長は、立法院外交および国防委員会での会議で、この危機的な状況を明らかにしました。今年度の外務省一般会計予算の50％を対象とするこの凍結は、省の業務に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

林佳龍外務部長は、予算凍結解除の提案提出の遅れは、主計総処が交渉のためにすべての提案を統合する必要があることに起因すると説明しました。さらに、今年の提案は、通常の立法委員会審査ではなく、本会議での審議が必要となり、プロセスをさらに複雑にしています。

民主進歩党（DPP）の林楚茵議員は、国民党（KMT）の要求事項を指摘しました。それは「[承認された]予算の30％が執行されるまで」省は資金の凍結解除を要求できないというものです。林外務部長は、この基準が満たされていない可能性が高いことを認め、課題をさらに強調しました。

林外務部長は、予算がなければ、重要な国際協力を含む不可欠なプログラムが危険にさらされると強調しました。彼は、プロセスを迅速化するために、予算凍結解除提案を承認する権限を立法委員会に回復することを立法院に提案しました。

予算凍結の結果は深刻です。多くの在外公館は、必要な経費を支払うことができず、閉鎖に追い込まれる可能性があります。林外務部長は、その結果生じる大きな国益の損失を強調しました。

予算削減は領事事務局にも及び、パスポートの製造を脅かしています。大臣は、削減のため、10月までにパスポートを増刷できなくなる可能性があることを確認しました。DPPの陳俊宇議員は、1億2000万新台湾ドル（370万米ドル）の予算削減により、パスポートの供給が185万部に制限されると述べました。

領事事務局の陳尚友副局長は、1月から先月までに約69万件のパスポートが発行され、今年の総発行数は209万件に達する見込みであり、15万件から20万件のパスポート不足の可能性があると発表しました。安全在庫はパスポート約40万部から50万部に達していますが、10月末までに在庫切れになる可能性があります。同局はサプライヤーと協議し、早期に入札を行う可能性があります。