台湾リコール投票スキャンダル:国民党活動家、署名不正疑惑で勾留される

新北市の検察当局がリコール請願の不正に関与した6人の拘留を求め、論争を巻き起こし、政治的緊張を高めている。
台湾リコール投票スキャンダル:国民党活動家、署名不正疑惑で勾留される

新北市、4月16日発 – 台湾の政治情勢を揺るがす展開として、検察は、リコール請願書に不正な署名を使用した疑いで、6人を拘留する動きに出た。これらの請願は、新北市で民主進歩党(民進党)の議員を罷免しようとする中国国民党(KMT)が支援するキャンペーンの一環であった。

新北地方検察庁は、民進党の蘇巧慧(スー・チャオホイ)議員、吳琪銘(ウー・チーミン)議員、張宏陸(チャン・ホンルー)議員、李坤城(リー・クンチェン)議員を標的としたリコール請願書に、偽造された個人情報があったとの報告を受けて、捜査を開始したと発表した。

同庁は、刑事偽造と個人情報保護法違反の疑いで、6人を外部との接触を禁じて拘留するよう地方裁判所に申し立てた。指名された人物には、KMT板橋区事務所長の謝慶認(シェ・チンレン)氏、同区のKMT党書記の蔡甘子(ツァイ・ガンズー)氏、そしてKMT三重区事務所長の羅大宇(ルオ・ダイー)氏が含まれる。

拘留対象には、KMTボランティアの應大華(イン・ダァホァ)氏、蘇巧慧議員に対するリコール活動の主任請願者の譚鎮耀(タン・チェンヤオ)氏、そしてキャンペーン組織員の王昱人(ワン・ユーレン)氏も含まれている。

新北地方検察庁はさらに、火曜日に20人が事情聴取を受け、容疑者の自宅、事務所、政党支部など30か所で合同捜査が行われたことを明らかにした。

事情聴取を受けた人物には、張宏陸議員に対するリコール運動を主導した徐偉豪(シュー・ウェイハオ)氏、吳琪銘議員に対する運動を主導した李清祥(リー・チンシャン)氏が含まれていた。さらに、蘇巧慧議員のリコールにおいて、後任のリーダーとして指名された蔡承睿(ツァイ・チェンルイ)氏、そして李坤城議員に対するリコール投票請願運動を主導した宋建樑(ソン・ジェンリアン)氏も含まれていた。

特筆すべきは、宋建樑氏が、事情聴取に臨む際、ナチスの腕章を着用し、アドルフ・ヒトラーの『我が闘争』のコピーを持っていたことだ。彼はまた、ナチス式敬礼を行ったが、その服装や行動の理由については説明しなかった。宋氏はその後、水曜日の未明に8万台湾ドル(2,463米ドル)の保釈金で釈放された。

この捜査は、中央選挙委員会(CEC)と新北市選挙委員会から得られたデータの分析から始まり、共同署名請願に不正が見つかり、刑法と個人情報保護法に違反する可能性があることを示唆している。

新北検察官のこの行動は、同様の犯罪の疑いがある6人の活動家が、台北の検察官によって保釈されたのと同じ日に行われた。これらの活動家は、民進党の吳思瑤(ウー・スーヤオ)議員と吳沛憶(ウー・ペイイー)議員を罷免するためのKMT支援のキャンペーンに関与していた。

台湾では現在、リコール投票キャンペーンが急増しており、民進党とKMTの両方の支持者が、対立する議員を罷免するために積極的に活動している。CECによると、台湾の選挙法では、最初の段階で有権者の1%の署名を集め、請願プロセスの第2段階で10%を集めれば、国民によるリコール投票が義務付けられている。



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