台湾当局、カンボジアの詐欺集団リーダーによる死亡詐欺疑惑を調査

詐欺組織の資金源であった台湾人男性が、インドネシアからの送還中に失踪し、カンボジアで死を偽装したとされる。 当局は身元確認のため捜査。
台湾当局、カンボジアの詐欺集団リーダーによる死亡詐欺疑惑を調査

2024年、台湾の台中地方検察庁は、インドネシアのバリ島で活動していた台湾人主導の詐欺グループに関する捜査を行った。インドネシア当局は合計102人を逮捕し、その後台湾に送還した。

関与者のうち、35歳の男性が詐欺グループの資金提供者として特定されており、台湾への帰国中に「飛び降り」て行方不明になった。当局は男性の逮捕状を発布していた。

検察庁は翌月、男性がカンボジアで心臓発作で死亡したというニュースを受け取った。そのタイミングと、男性が詐欺グループの資金提供者であったことから、捜査当局は起訴を逃れるための「死亡詐欺」の可能性を疑った。

男性の遺族は12月に遺体を台湾に搬送した。法医学専門家は指紋とDNA分析を行い、死亡者の身元を確認した。その結果、検察庁は最近、不起訴処分として事件を終結させた。

捜査の結果、詐欺グループは香港の居住者を標的とし、中国当局者を装って彼らの銀行口座から金を盗んでいたことが判明した。犯罪者たちは、「通信管理局」や「公安局」の偽の身分証明書を使用し、「香港独立」に関連するメッセージを送信して、被害者の口座を支配していた。

前年の6月、インドネシア警察はバリ島タバナンにある別荘を急襲し、詐欺に関与した102人の台湾人を逮捕した。交渉の結果、台湾政府は彼らの帰国を手配した。台中地方検察庁は容疑者らをマネーロンダリングと加重詐欺の罪で起訴した。

男性の死亡後、当局は約6000万台湾ドル相当の資産を差し押さえる措置をとった。一方、送還された他の102人のうち61人には、2年10ヶ月から6年10ヶ月の懲役刑が言い渡され、他の事件はまだ審理中である。



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