ワンピース』心温まる旅:熊本の復興と麦わら帽子の力

震災の記憶と復興を祝う「ワンピース像ツアー」で熊本の逞しさを体感する
ワンピース』心温まる旅:熊本の復興と麦わら帽子の力

日本の中心部、南西部の熊本県は、2016年の大地震からの復興の旅を称え、観光客を増やすためのユニークな取り組みを開始しました。現在、2日間のバスツアーで、世界的に有名な漫画・アニメシリーズ「ワンピース」の愛すべきキャラクターのブロンズ像10体を巡ることができます。これは、熊本県出身の漫画家、尾田栄一郎氏の作品です。

モンキー・D・ルフィと彼の9人の仲間を描いたこれらの像は、9つの自治体に戦略的に配置されており、災害を痛ましく思い起こさせると同時に、復興の目覚ましい進歩を提示しています。主に国内観光客向けに設計されたこのツアーは、8月の夏休み期間中の追加日程を含め、9月まで毎月実施されます。このシリーズの世界的な人気を認識し、国際的な関心が高まった場合には、翻訳サービスの導入も検討されています。

「ワンピース」の物語は、伝説の宝物を探し求め、ルフィが海賊王になるための冒険を、仲間たちと共に海を渡る様子を描いています。尾田氏は、地震の発生後、励ましのメッセージやイラストを提供し、熊本の復興を揺るぎなく支援してきました。ルフィ自身からの心からのメッセージには、「頑張れ」と「必ず行くぞ」が含まれています。

2016年4月の地震(マグニチュード6.5と7.3)は、熊本県と隣接する大分県で278人の命を奪い、約4万3千棟の建物に広範囲な被害をもたらしました。観光名所である熊本城も、甚大な被害を受けました。

「麦わらの一味」の像の設置は、2018年11月にルフィから始まり、2022年7月までに10体すべてが完成しました。被害の大きかった益城町には、クルーの料理人であるサンジが、そして、長い橋が崩落した南阿蘇村には、考古学者のニコ・ロビンが設置されています。

このツアーの料金は、1人あたり28,000円(約200ドル)で、2回の昼食が含まれますが、宿泊費は含まれていません。また、震災メモリアルミュージアムや被災した地元鉄道への訪問も含まれており、地域の復興に対する全体的な視点を提供しています。



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