台湾でCOVID-19急増:感染者78%増で懸念高まる

台湾でCOVID-19感染者が増加、保健当局の対策が急がれる
台湾でCOVID-19急増:感染者78%増で懸念高まる

台北、台湾 – 台湾の疾病管理署(CDC)の最新データによると、台湾全土で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例が大幅に増加しています。先週、約6,000人が医療機関を受診し、前週から78%増加、4週連続の増加となりました。

4月27日から5月3日までの間に、台湾全土でCOVID-19による外来患者と救急患者の合計が5,853人報告され、今年最高の週間数となりました。これはCDCの副局長兼広報担当者の羅一鈞氏による発表です。

羅一鈞氏は感染の「急速な増加傾向」を強調しました。現在の症例数は2024年の同時期の約30%ですが、羅氏はその数は増加を続け、進行中のオミクロン感染の第7波のピークは5月または6月に予想されると予測しました。

CDCは、現在の波のピークは、約6ヶ月前にピークで約13万例であった前回の波の強度の約3分の1から半分程度になると推定しています。

4月29日から5月5日までの間に、COVID-19による死亡者4人と重症患者33人が報告されました。CDC感染症センターの副局長である李佳琳氏は、今年、台湾でCOVID-19に関連する重症患者が合計203人、そのうち37人が死亡したと述べました。

重症患者の大多数は、65歳以上の個人または慢性疾患のある人でした。李氏によると、これらの個人の91%以上がJN.1ワクチンを接種していませんでした。

CDCの医師である林詠青氏は、台湾中部出身の4歳の女児で、肺炎と急性呼吸窮迫症候群を合併したCOVID-19を発症した重症例を強調しました。COVID-19ワクチン未接種のこの女児は現在、集中治療室で抗ウイルス治療を受けています。

CDCによると、日曜日の時点で、台湾では208.8万回分のJN.1 COVID-19ワクチンが接種されており、全国的な接種率は8.7%です。JN.1ワクチンは昨年10月から利用可能になっています。

CDCは、JN.1ワクチンを初回接種してから6ヶ月経過した人に対し、保護を強化し、感染後の重症化や死亡のリスクを減らすため、できるだけ早く2回目の接種を受けるよう呼びかけています。



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